三河仏壇ってなーに?

三河仏壇ってなーに?

産業の沿革

この地方は、鎌倉時代には京都から浄土真宗が伝播し、室町時代に至り急速に民衆の間に浸透した。三河仏壇の歴史は、江戸時代中期にさかのぼり、徳川家康生誕地でもあることから幕府の手厚い保護の下、仏壇産地が形成されました。文献によれば、三河仏壇の起源は、元禄17年(1704年)とされ、創始者は仏壇師庄八家により製造されていたと伝えられています。
仏壇の原材料である木材は、矢作川の水運を利用して容易に入手でき、漆は三河北部猿投山麓で採れ、恵まれた立地条件のもとにありました。

三河仏壇の特徴

三杯引き出しの低い台のつくりのため、日々のお給仕が容易で便利。うねり長押つきうねり欄間つくりのため、豪華な屋根(宮殿・荘厳)がよく見える。また屋根の小長押もうねり長押のため、ご本尊及び両脇に祀る仏像も拝みやすい。
釘の使用を最小限に抑えた「ほぞ組み」による組み立て式の木地。木地は、ヒノキ、ケヤキ、ヒメコマツ、ホオノキ、イチイ、又はこれらと同等の材質を有する用材を使用。漆は、天然漆。金具は、銅、銅合金。

八職の職人技の集合体

製造工程に八種類の専門職人が存在し、その職を称して八職と呼びます。

  • 木地師
  • 宮殿師
  • 彫刻師
  • 塗師
  • 錺金具師
  • 蒔絵師
  • 箔押師
  • 組立師

による合作です。この八職が、揃っている産地は、全国でも数少ない。

伝統的工芸品「三河仏壇」とは

昭和51年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品の指定産地になっています。 国指定の製法で、すべての工程が国指定の製法で行われた純国産品です。伝統的工芸品は、全国に109品目あります(常滑焼、西陣織、大島紬、豊橋筆など)。

地域ブランド品「三河仏壇」とは

平成20年6月。特許庁より地域名と商品名・サービスを組み合わせた「地域団体賞法地域団体商標」(地域ブランド)に認定され、商標登録されました。三河仏壇と表示できるものは、全ての工程が三河の組合員によって作られた商品のみになりました。

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